ワールドシンキングデイ

ワールドシンキングデイは、世界中のガールスカウトが互いを思い、感謝の気持ちを贈り合い、スカウト運動の国際的な友情を祝うとともに、重要な問題について学び、行動を起こし、資金調達する機会なのじゃ。

ガールスカウトは、ワールドシンキングデイを1926年から祝っておるぞ。
ワールドシンキングデイとは、世界中のガールスカウトにとって、次のような特別な機会となっておる。

・世界の152の国と地域に広がる国際的な姉妹に思いを馳せる。

・気にかかる問題について学び、行動を起こす。

・ワールドシンキングデイファンドの資金調達活動を実施する。

1926年、世界中の代表団がアメリカに集い、それ以降、2月22日を世界中のガールスカウトにとって特別な日とすることに合意したのじゃ。
ガールスカウト運動の第4回国際協議会（のちに世界会議と名称変更）の会場は、現在はエディス・メイシー会議場と呼ばれておる、アメリカのニューヨーク州にあるエディス・メイシーキャンプ場じゃった。この時、日本からの代表も参加しておるぞ。

またこの会議では、世界連盟の創立も提案され、1928年の第5回国際協議会で「ガールガイド・ガールスカウト世界連盟」が創立されておる。

その年、会議参加者は、世界中のガールスカウトが互いを思い、感謝の気持ちを贈り合い、スカウトの国際的な運動に感謝する、1年に1度の特別な日を設定すべきであるという意見に賛同したのじゃ。そして、この日を「シンキングデイ」と名付けたのじゃ。

参加者は、「シンキングデイ」をいつにするべきか検討し、2月22日を選んだのじゃ。なぜなら、それはボーイスカウト創設者の妻でガールスカウトのワールドチーフガイドであった「オレブ・ベーデン＝パウエル」の誕生日だったからじゃ。

1999年、アイルランドのダブリンで開催された第30回世界会議にて、世界から集まった参加代表は、「シンキングデイ」から「ワールドシンキングデイ」に名称を変更し、国際的な側面を強調することとしたのじゃ。

資金調達活動である「ワールドシンキングデイファンド」は、ワールドシンキングデイ（WTD）の重要な要素として残ったのじゃ。世界連盟は、『所属する』・『リーダーシップ』・『アドボカシー』の3段階を通して少女に力をつけることができると信じておる。
ワールドシンキングデイファンドは、世界のガールスカウト運動の発展のために活用され、その信念を実現させるために役立てられておるのじゃ。

日本語では、「国際友愛日」と訳し、「シンキングデイ」の名称と共に親しまれておったが、現在は「ワールドシンキングデイ」に名称を統一しておる。

ワールドシンキングデイは、世界連盟が世界のより多くの国で、より多くの少女と若い女性にガールスカウト活動を提供し、世界的なプログラムによって力をつけ、自己開発できるよう導くのじゃ。

それはワールドシンキングデイが、ノンフォーマル教育プログラムの実施、加盟連盟がプロジェクトを開発する支援、若い女性がリーダーシップやアドボカシー能力を育てる支援、認知度を高め、運動を育てることに確実につながっているからなのじゃ。

世界連盟は、ガールスカウトがどこにいても、それぞれの地域社会で変化のエージェントとして行動し、スカウトにとって大切な問題について意見を述べる方法を見つけられるように活動しており、ワールドシンキングデイはその重要な機会の一つなのじゃ。

ワールドシンキングデイを世界規模の問題について考える活動のきっかけとするために、世界連盟は毎年テーマを設定しておるのじゃ。
そして、各年のテーマに沿った活動に取り組むための情報や活動例を提供しておるのじゃ。
テーマとなるのは、世界的に重要な問題じゃから、各年の情報はその年だけでなく、いつでも活用できるテーマ別の教材となっておるのじゃ。

2022年のワールドシンキングデイテーマは「私たちの世界、私たちの平等な未来～環境問題とジェンダー平等」じゃ。今年は、少女と女性が環境問題と気候変動の影響をより強く受けていることについて考えるのじゃ。

上の画像をクリックすると「ワールドシンキングデイ2022」の特設ページへ飛べるぞ。2月28日（月）までなので、急いでチェックじゃ！